暗色コメディ [連城三紀彦]

暗色コメディ
連城三紀彦


目の前の夫に「あなたは死んだのよ」と語る妻。自分に手を振りながら他の女と腕を組んで歩く夫。
あり得ないシチュエーションの話を持ち寄る精神科医院だが、実は全てが一人の人間による仕業だった。
読め始めると、「一体どうやって論理的に説明するのだろう」と、その事件の不可解さに読者が不安となってゆくのが本作の特徴。
それでも苦しい言い訳のような真相ではあったが、ちゃんと収束してくれるので安心していい。
どんでん返しの評価は、その真相部分について。
ただ、早い段階で犯人の目星は付くので、そのトリックの意外性ぐらいしか評価するポイントが無く、自ずと得点は低い。「白光」を書いた著者の長編ミステリは、どうしても期待して読んでしまう為、少し辛口採点になってしまうのかも知れない。


どんでん返し度:19


暗色コメディ (文春文庫)
文藝春秋
連城 三紀彦

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